街を農園に見立て、まちのなかを舞台に展開していくアートプロジェクト「ART FARMing」を取材。

街を農園に見立て、まちのなかを舞台に展開していくアートプロジェクト「ART FARMing」を取材。

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今回取材したのは街を農園に見立て、まちのなかを舞台に展開していくアートプロジェクト「ART FARMing」
長者町(名古屋市中区錦2丁目)を中心として開催されていく「ART FARMing」は2019年1月より一年間を通して活動が行われていきます。その中の一つのプロジェクトアーティスト浅井雅弘によるワークショップ「ハリボテ野良野菜を持って街に繰り出そう!」を今回は取り上げます。それではご紹介していきます。

アート×農業?異色の組み合わせで展開するプロジェクト

まず「ART FARMing」とは何なのか。

アート・ファーミングとは、まちを農園に見立て、まちのなかを舞台に展開していくアートプロジェクトです。
農家の人が毎日手入れをしておいしい作物を育てるように、まちに集まるみんなと一緒に手作りしていく農業のような 
農業でないアート。集まってきたみんなが出したアイデアをみんなで育てる。アートな実験的な作品がまちなかに設置 
されたり、いろんなアイデアをとりあえずやってみる!「長者町芸農試験場」などなど、まちを舞台に緩やかで自主的 
に起こっていく出来事を、包容力ある長者町で実践させていただきます。公式HPより

つまり、アートと日常を繋げるような役割を担うプロジェクトになっているようです。

では、具体的にどんなイベントやプロジェクトが行われていくのでしょうか。
このプロジェクトはFARMing SAESON(2019/01/19~2019/07/26)とEXHIBITION SEASON(2019/7/27~2019/10/14)という二つの期間に分かれて行われます。

FARMing SAESONでは
植物を植えたり、作品を公開制作したり、展示に向けて様々なプレイベントを開催します。
アーティストの方を講師として迎え、作品制作をしてみるワークショップや、アート×農業の可能性をレクチャーするイベントなど盛りだくさんです。

また、EXHIBITION SEASONでは、錦2丁目界隈のビルや屋外など各所で展覧会やワークショップ、イベントを開催します。
ワークショップではアート、音楽、テクノロジー、デザイン、都市農業など多くの分野があり、より多くの人が楽しめる内容になっているほか、展示もまちを舞台に様々なアーティストが農業をモチーフに作品を展示する予定です。

農業とアートを考えるきっかけに

そして今回私が伺ったのは、アーティスト浅井雅弘さんによるワークショップ「ハリボテ野良野菜を持って街に繰り出そう!」です。

このワークショップでは、浅井さんの作る「ハリボテ」の野菜パネルを駆使して、街の中に繰り出しあたかも野良猫ならぬ野良野菜がいるという状況を作ってしまおうというものです。

なぜハリボテなのか。
そう浅井さんに尋ねてみると「ハリボテは虚構性の象徴なんです。近づいていろんな角度からみることによってその存在が初めて偽物だとわかる。そんな虚構性を秘めたものがハリボテなんです。」とお答えくださいました。

なるほど、ハリボテが秘める虚構性というのは、現代を生きる我々にとって考えなければいけないテーマなのかもしれません。

そんなことを考えつつ進んでいくワークショップどの瞬間も参加者のみなさんは切って、貼って、撮ってと、とても楽しんでいました。

今後の展開

今後もご紹介したように様々な企画や展示が次々と行われていくのでぜひチェックして見てください。親子で一緒に楽しめるような企画から、仕事帰りにふらっとよりたくなるような面白い企画までたくさんのものがあるのでぜひ行って見てはいかがでしょうか。

ART FARMing公式HP

このメディアについて

at家は「芸術をもっと身近に。」をコンセプトとしたwebメディアです。名古屋を中心としたアートに関するイベントなどを随時発信していきます。まだまだ小さいメディアですが応援していただけると嬉しいです。誠心誠意がんばっていきますのでよろしくお願い致します。