まる。さんかく。しかく。矢沢あずみ個展

まる。さんかく。しかく。矢沢あずみ個展

2019-02-18
未分類

今回紹介する展覧会のテーマは、「アフリカ」。
アフリカのアートと言えばどんなものを思い浮かべるでしょうか。
作品からにじみ出てくるアフリカの香りが来場者を陽気な気分にさせてくれます。
そんな矢沢さんの展覧会を紹介いたします。

さまざまな模様が織りなす「アフリカ」

矢澤氏の作品からは原始的なエネルギーを感じる。

それは扱うテーマが、原始アフリカの模様や、木や皮などの野生的な素材をそのまま使用していることが少なからず関係しているのだろう。しかしこれらの模様は単にアフリカの原始的民族の中に存在するものを応用しただけではないようにも思える。

このような幾何学模様が生活用品、呪術神具または狩りの道具に現れるのはさまざまな要因がある。

例えば生活用品の場合、日常の楽しさを単純に描いたカリカチュア的装飾であったり時には豊穣を祈るための装飾であったりする。そのほかの呪術神具や狩りの道具も同じようなもので、そこには何かしらの”祈り”や”楽しさ”が存在している。矢澤氏の作品の中心にあるのは”楽しさ”だろう。

さらに、模様を単純に描くだけではなく、矢澤氏はその作品にクラフト的要素を混ぜ込みよりプリミティブな表現へと近づいてゆく。

矢澤氏がこのような作品を作り始めたきっかけは、偶然知り合いの方から皮の端材をたくさんもらったことだそうだ。その端材をカットし整え、製作している。また、使われている木や貝がらなどは神社や海に行った時に拾い集める。

変化するホワイトキューブ

このギャラリーの特徴として会期が終わった時に完成する、という点がある。ここで展示をする作家の半分ほどがライブペインティングとしてギャラリーの壁に直書きをし、その部屋自体を一種のインスタレーション空間へと変化させていく。展示空間は展示作品と呼応し、展覧会開幕当時の作品とは全く違った雰囲気を醸し出す。

まとめ

プリミティブな文様によって表現される原始的美術は、今もまだ私たちの中に眠る狩猟採集社会の記憶を刺激しわくわくとした、童心に帰ったような気持ちにもさせてくれる。それはまたアイコニックな美術でもあり感覚から入り込み心が踊っていくのだ。

展覧会情報

AZUMIEXHIBITION2019
日時:201927 @ 1:00 PM – 2019217 @ 5:00 PM

ギャラリー

Gallery White Cube
460-0002 名古屋市中区丸の内2-15-28 ビッグベン丸の内4階
• Phone: (090) 6595-0867
• Email: post@gwc-nagoya.jp
• Web: http://gwc-nagoya.jp/

名古屋市営 桜通線・鶴舞線
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