新しい表現を切り開く。「今日、此の頃」

新しい表現を切り開く。「今日、此の頃」

2019-02-28
未分類

今回の記事は以前の記事「あわい」と同時開催していた展覧会について。
こちらの展覧会は「あわい」とは打って変わって新しい表現の形をみることができました。
様々なジャンルが融合してできた作品たちを紹介していきます。

不思議なぬいぐるみ

展示スペースに入り真っ先に目に飛び込んできた作品がこちら。

なんとぬいぐるみです!

ぬいぐるみというと熊や狐、アニメのキャラクターなどが思い浮かぶと思います。
しかしそのぬいぐるみを作品として表現されているのがこれです。

これらの作品は木下千穂さんという方が製作されたものです。
今までこのような作品に出会ったことがなかったので驚いてしまいましたが、じっくりとみてみるとなんだかかわいい。

これはなんの動物でしょうか。鹿?犬?わかりませんがどこか愛らしい形をしています。

この展覧会は3人の作家さんで開催されていたのですが、 3人の作家さんは昨年名古屋芸術大学アートクリエーターコースを卒業した方だそうです。

「アートクリエーターコース」というのは一つのジャンルだけにとらわれず、
様々なジャンル(絵画、版画、彫刻、工芸・・・)のアートを学び
そしてそれぞれに適正を発見し、専門分野を定める。
もしくはアートの新しいスタイルを模索し、これまでに無いアートを生み出す。
というようなことができるものです。

なるほど、このような環境だからこそこのような作品を作れるのかもしれませんね。

様々な画材と「逆転」

次に紹介するのはこちらの作品。

この作品をよくよくみてみると。。。

これ、パネルに直接描かれているんです!
そしてもう一つ注目ポイントはここ!

この部分だけキャンバスが貼ってあるんです。

キャンバスに描かれるはずの絵が逆転して描かれているという面白い構成の絵です。
この作品を作成された大沢理沙さんはこのような「キャンバス」と「絵画」の関係を逆転させてものが多い印象でした!

そしてこちらの作品もよくよくみてみると。。。

ビーズが散りばめてあったり、粘土のような質感で表現されていたりします。
この粘土のような作品は、画材に砂を混ぜ込むことによってこのような質感を再現しているそうです。

ペイントした後、引っかいたり削ったりすることで作品をより深みのあるものにしていきます。

まとめ

今回の展覧会の作家さん方は「アートクリエーターコース」
という環境で学んでこられた方々でしたのでぬいぐるみの作品など、表現が目新しくとてもワクワクした気持ちでみ続けることができました。
たくさんのものが混ざり合って起こる化学反応は時々人の心を揺さぶります。
あなたもそんな作品に出会うとアートがもっと好きになってしまうかもしれませんね。

展覧会情報

ー今日、此の頃ー
会期:2019/2/9(土)~2/17(日)

出展:大沢理沙
木下千穂
平塚麻未

ギャラリー

ギャラリー芽楽

当ギャラリーでは、A,B二つの展示室を設けています。A室は主に絵画や彫刻、B室は陶芸、ガラス作品、木工作品の展覧会を開催しています。ご気軽にお問い合わせください。

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愛知県名古屋市名東区
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052-702-3870
代表  池田哲夫