韓国人アーティスト、Lee Changminさんの展覧会「LEE CHANGMIN
SILKSCREEN EXHIBITION」が名古屋のgallery finger forumさんで開催されました。
Leeさんの作品は色そのものが見せる美しさやキャンバス全体のバランスを意識して作られています。
今回はそんなこだわり抜かれたLeeさんの作品がずらりと並ぶ展覧会を取材してきました。
手書きとシルクスクリーン
Leeさんの作品はシルクスクリーンと手書きを組み合わせて作られていています。
※シルクスクリーンとは
シルクスクリーンは印刷の一種で、木・金属などの枠に絹などの織り目の細かいものを張り、それを通して版の下に置いた素材にインクか絵の具を直接刷るというもの。
シルクスクリーンでは絹が使われているので近くで作品を見てみると絹のザラザラした感じがわかります。
また上から何回も重ねて刷ることができるので、色の変化や重なり合いでたくさんの表現ができます。
Leeさん自身が気に入っている作品はこちらです。
なぜこれがお気に入りなのか聞いてみたところ
「シルクスクリーンを刷るのがうまくいったから」だそうです。
見とれてしまう真っすぐな線
Leeさんの作品にはタイトルがありません。
それはなぜなのか。
答えは「タイトルをつけてしまうとどうしてもタイトル通りの作品になってしまう。私はバランスを意識して作品を作っているのでタイトルが邪魔になる。」と教えていただきました。
なるほど、タイトルの先入観が入ってしまうとどうしてもタイトル寄りの作品になってしまうということなんですね。
次は手書きの線(ライン)に注目してみましょう。
これは4、5本線がたくさんたくさん集まってできたもので、遠くからみてみると影のようにも見えます。
このような手書きの線を加えていくことによって絵画全体のバランスを調整していくそうです。
時にはこんなまっすぐな線だったり、
途中でぐにゃっと曲がっていたり。
時には書かないこともありますが、それは描かないほうがバランスがいいということだそうです。
まとめ
Leeさんの作品は一目見て何を伝えようとしているのかを理解するのは難しいです。
しかし、その考える時間こそが大切なのではないかと思います。
アーティストのコメント部分には「複雑になっていく社会の中で、単純な形態と色が人々に意識的に、
又は無意識的に安らぎと安心感を与え、絡み合う線は現代社会を生きる要素を表している。」と。
これらの作品からどんな社会を感じましたか?
展覧会情報
LEE CHANGMIN
SILKSCREEN EXHIBITION
会期:2/13〜2/17
開催ギャラリー
Gallery FINGER FORUM
〒465-0046
愛知県名古屋市名東区望が丘268-1
にしほマンション1F
Tel:052(777)0600 http://www.fifoarts.com
営業時間: 13:00 – 19:00
定休日: 月・火 (展覧会によって変更有り)